レジ袋

店主はエコバッグをいつもかばんの中に突っ込んでいます
当店ではプラスチック用のレジ袋をご用意しておりません。
ご不便をおかけすることもあるかとは思いましたが、いろいろ考えた結果、廃止とさせていただきました。
理由は、お客様のほぼ100%がごく近隣にお住まいの方であること、
そのほぼ100%に近いお客様が、ご来店の際に必ずマイバッグをお持ちであることでした。
買い物に出るときには、必ずマイバッグを持って出る。
それが当然の当たり前、という社会にしていきたいと考えています。
店の考えでお客様の行動を縛る、あるいは、お客様に行動の要求をする、ということが、上から目線な気もしたので、ためらいはありました。
しかし、それが上から目線に見える、ということ自体が、やはりまだ世間の古い常識の中にあるのではないか、とも思いました。
30年前、飲食店で、お客様に店内喫煙のご遠慮を求めたら、「なにを偉そうなこと言いがやる!」と言われたかもしれません。
40年前、会社の中で女性がお茶くみの仕事を断って、「自分のお茶くらい自分で入れてください」と言ったら、「何様だと思ってやがる!」と言われたかもしれません。
今、そんなことがあったら、どう思われるでしょうか?
お茶くみの話は、飲食店の話ではありませんが、要するに、「世間の常識」とされているものの、話です。
社会は、前に進んでいきます。当たり前の形を、常識の形を、よりよいものに、変えていかねばならないと思っています。「変わっていく」のではなく、意図して、努力して、「変えていく」のです。
プラ製レジ袋を禁止している国や完全廃止しているスーパーは、世界を見渡せばいくらでもあるのです。
プラ製レジ袋は、日本の全プラごみの1%ほどになると聞いたことがあります。1%のプラごみがもしすべて削減されたら、けっこう大きいと思いませんか?100分の1です。
大企業で、売上高が対前年比99%となったら、投資家にはかなりよくない印象を与えるはずです。1%の減少とは、そういうことです。
これは、店主である私の要求では、ありません。地球の要求なのです。そのように考えていただければ幸いです。
世界のために意味あることを、少しでも当然のことにしていきましょう。